2024.02.14

SAP製品について

SAP社が提供している製品を説明します。

1.SAP Business Suite

 SAP社のERP製品(SAP ERP、SAP CRM、SAP SCMなど)を纏めたスイート製品。
 SAP Business Suite製品群は、2027年12月31日にサポート(メインストリームメインテナンス)が終了。
 後継製品として、次世代ERPとなるSAP S/4HANAなどがリリースされている。

(1)SAP ERP

  企業が持つ様々な資源の一元管理を実現する製品。
  経理・財務、調達・購買、生産、在庫管理、営業、マーケティング、人事(HR)等の
  企業における主要な業務を1つのシステムで実現することができる。

(2)SAP CRM

  企業におけるCRM(Customer Relationship Management)業務を実現する製品。
  マーケティング、セールス、サービス、分析、フィールドアプリケーション、eコマース、
  インタラクションセンタ、チャネル管理などの機能により、サービスやマーケティング、
  営業活動を最適化することができる。

(3)SAP SCM

  企業におけるサプライチェーン管理を実現する製品。
  原材料の調達から商品が消費者に渡るまでの生産・流通に関わる業務を最適化することができる。

(4)SAP SRM

  企業におけるサプライヤーの管理、選択を実現する製品。
  支出分析、ソーシング、契約管理、見積、請求、仕入先管理などの機能により、
  購買・調達における業務を最適化することができる。

(5)SAP BW (SAP Netweaver)

  データウェアハウス製品。
  データの蓄積、抽出、変換、分析、レポート作成などの
  機能をもつデータウェアハウスプラットフォーム。
  製品として提供はされておらず、追加モジュールを導入することで使用可能となる。

2.次世代ERP

 SAP Business Suiteに変わる新しいERP製品群。
 インメモリデータベースであるSAP HANAデータベースを使用するのが特徴。

(1)SAP S/4HANA

  SAP Business Suite 4 SAP HANA
  「SAP ERP」に変わる第4世代のERP製品となり、インメモリデータベースである
  SAP HANAを基盤として設計されている。
  SAP HANAを使用することで、従来のSAP ERPよりも高速なデータ処理が可能となる。

(2)SAP BW/4HANA

  SAP HANAデータベースを基盤とした、データウェアハウス製品で、
  「SAP BW」に変わる後継製品となる。
  SAP HANA上で動作するように設計されているため、従来のSAP BWよりも、
  高速で大量のデータを処理することが可能となる。

3.SAP Database

 SAP社が提供するデータベース製品。

(1)SAP HANA PLATFORM EDITION

  カラムストア指向のインメモリデータベース。
  データベース内のデータの記録や操作(検索、挿入、更新、削除)をサーバのメインメモリで
  処理するためHDDやSSDなどのディスク装置からデータを読み出して処理するよりも
  圧倒的に処理速度が速いことが特徴。
  サーバのメインメモリ上に全てのデータを格納するため、大規模なメインメモリが必要となる。
  なお、メモリは揮発性のためサーバの停止時や障害によるサーバダウン時にデータを
  消失させないためにディスク上にもデータを保管する仕組みを採用している。

(2)SAP ASE (SAP Adaptive Server Enterprise)

  エンタープライズ向けのリレーショナルデータベース(RDBMS)。
  大量のオンライントランザクション処理(OLTP)への高いパフォーマンスと
  信頼性を備えるデータベース。

4.SAP クラウドソリューション

 SAP社が提供するクラウドサービス。

(1)RISE with SAP

  SAP社が提供するクラウドソリューション。
  SAP S/4HANA Cloudを中核としたSAPソリューションを提供し、
  オンプレミスのERPソフトウェア(SAP ERP、SAP S/4HANA、非SAP製品)を
  クラウドに移行できるようにするためのクラウドソリューションとなる。

(2)SAP S/4HANA Cloud

  SAP社が提供するSaaS型のSAP S/4HANAシステム。
  作り込みを排除し、標準機能群からユーザ側で必要な機能を選択する仕組みにより、
  短期間/低コストでの導入を可能とする。
  SAP社にてインストールおよび基本的な設定を行い、ユーザ側はセットアップ済みの環境を使用する。
  SAP S/4HANA Cloudには2種類のエディションが用意されている。

  Public edition
   SAP社が用意したSaaS型のSAP S/4HANAシステムをユーザが利用する形態。
   パブリック環境のため他社ユーザと環境を共有することとなる。
   SAP社が事前に定義したビジネスプロセスにユーザ側の業務プロセスを合わせる形となる。
   なお、ユーザに合わせてビジネスプロセスを再定義することも可能である。

  Private edition
   SAP社が用意したSaaS型のSAP S/4HANAシステムをユーザ専用に利用する形態。
   ユーザ個別にSAP S/4HANAシステムが準備され、その環境を利用する形となる。
   アプリケーション機能をユーザの業務プロセスに合わせてカスタマイズすることが可能である。
   (アドオン開発も通常のSAP製品同様に実施することが可能)

(3)SAP BTP (SAP Business Technology Platform)

  SAP社が提供するPaaS型のSAPクラウドソリューション。
  SAP BTP上で用意されているアプリケーションを活用することで、
  SAPアプリケーションの開発・拡張、最適化、データ統合・管理・分析、
  他のSAPソリューションとのデータ連携などが容易に行うことができる。
  SAP BTPは2020年から提供され、前身は2013年に提供を開始したSAP HANA Cloud Platform (SCP)、
  2017年から名称変更されたSAP Cloud Platform (SAP CP)となる。

(4)SAP HANA Enterprise Cloud (HEC)

  SAP社が提供するSAP HANAデータベースのクラウドソリューション。
  SAP Business Suite製品群を運用するために特化しており、
  24時間365日の運用を提供するPaaS型のプライベートクラウド環境。
  SAP HANAデータベースを標準プラットフォームとして提供し、
  SAP S/4HANA、SAP ERP、SAP CRMなどをアプリケーションとして利用できる。

5.ビジネスインテリジェンス製品等

(1)SAP BusinessObjects Business Intelligence platform

  ビジネスインテリジェンス(BI)に特化した製品。
  データの検索・分析、レポーティング、ビジュアル化、共有機能が一元化されたスイート製品。
  企業が蓄積している膨大なデータを収集・分析し、業務や経営に活用することができる。

(2)SAP Data Services

  SAP社が提供するETL機能を持つ製品。
  SAP ERP、SAP S/4HANAなどのSAP製品と連携し、データの抽出(Extract)、
  変換(Transform)、ロード(Load)の処理を行うことができる。

6.SAP Solution Manager

 SAP製品のアプリケーションライフサイクル管理を行う製品。
 SAP ERP、SAP S/4HANA、SAP HANAなどのSAP製品を管理することができる。
 管理対象となるSAPシステムと連携することで、アプリケーション監視、アラート分析、
 データボリュームの管理、パフォーマンスの診断、システムランドスケープ内の変更の
 統制など行うことができ、運用効率の向上とコスト削減を図ることが可能となる。



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