2025.10.27

SAP ALM

SAP ALMとは、「 SAP Application Lifecycle Management 」 ( SAPアプリケーションライフサイクル管理 ) の略で、SAPおよび非SAPソリューションの管理 ( 実装、監視、運用 など) に必要なプロセス、ツール、サービスで構成されるソリューションとなります。
管理対象システムのアプリケーションライフサイクルを管理して、効率的な実装、管理、監視、保守、実行を行うことを目的としています。

SAP ALMソリューションを構成する製品は、以下になります。
 ① SAP Solution Manager
 ② SAP Cloud ALM
 ③ SAP Focused Run

それぞれの製品の説明をしていきます。

SAP Solution Manager

オンプレミス、ハイブリッド、クラウドで実行されるカスタマ個別のSAP / 非SAPソリューションのアプリケーションライフサイクルを管理するALMソリューション。

Solution Managerは2027年にメインストリームメンテナンスが終了、2030年までで延長メンテナンスが終了します。2030年以降はカスタマスペシフィックメンテナンスが用意されていますが、SAP Cloud ALMへの移行が推奨されています。
SAP Note 52505 – Support after end of mainstream maintenance or extended maintenance
SAP Note 3053725 – Security Corrections in Customer Specific Maintenance
SAP Note 3255311 – SAP Solution Manager 7.2 mainstream maintenance

SAP Cloud ALM

SAP Business Technology Platform ( SAP BTP ) ベースのALMソリューション。
クラウド中心のSAP/非SAPソリューションのカスタマ向けのアプリケーションライフサイクル管理のサービス。オンプレミスソリューションも管理することは可能。

2025年9月時点ではオンプレミスのSAP NetWeaver Javaシステムは管理対象としてサポートされていないようです。
SAP Cloud ALMでのオンプレミス製品との接続では、SAP Cloud Connectorは使用しません。
SAP Cloud ALMで管理できるソリューションは、下記に定義されているソリューションのみとなります。
サポート対象のソリューション
SAP Cloud ALM for Operations Expert Portal – Setup Managed Components (Services & Systems)

SAP Focused Run

オンプレミス、クラウドで実行されるSAP/非SAPソリューションの アプリケーションライフサイクルを管理するALMソリューション。
大量のシステムの管理・監視することを目的に設計されているため、データベースはSAP HANAを使用します。
以前までは、サービスプロバイダーしか利用できませんでした。現在はサービスプロバイダー・カスタマー両方で利用可能です。

SAP Focused Runで管理できるシステムは、下記に定義されているシステムのみが対象となります。
SAP Focused Run – Supported Products

SAP Cloud ALMがSAP BTPのサービスであるのに対して、SAP Focused Runはオンプレミスとして利用可能です。ABAPアドオンをインストールすることで利用できます。
SAP Note 2354930 – Release strategy for the ABAP add-on FRUN

SAP Focused Runの詳細については、ブログ記事「SAP Focused Runについて」をご確認下さい。

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