System Rename実施時にエラーの原因となるSAPプロファイルについて

はじめに
SAPインスタンスを含む仮想マシンのコピー作成後は、コピー環境でSoftware Provisioning Manager(SWPM)を使用してSystem Renameを実施し、コピー先のホスト名へ変更します。必要であれば、SIDの変更もあわせて実施します。
今回は、System Rename実施時に、SAPプロファイルの状態によってはエラーが発生しやすいという点について、ご説明させていただきます。
1.SAPプロファイルのバックアップの保存状態の問題
SAPプロファイルパラメータをOS上で変更して反映する際に、バックアップの取得後に変更作業を実施することがありますが、良くあるバックアップの取り方に、以下のような画像の状態があります。

運用で良く実施されるバックアップの状態として、
① バックアップ用のフォルダを作成して、そのフォルダにファイルをコピーする。
② OSのコピー機能でファイルのコピーを作成する。また、コピー後のファイルをリネームする。
※ <プロファイル名>.の名称の形式は、SAPインストール時などにプロファイルが変更される時に実施されるバックアップであるため、運用で取得したバックアップではありません。
②の形式で作成されたプロファイルのバックアップファイルの名称で良くあるのが、Windowsのコピー機能で取得された名称(ファイル名の後ろに「- コピー」が付与される)ものや、コピー後にリネームして日時を付与すると言う形があります。これらは、SWPMとしては想定しない形式のファイル名であるため、SWPMがプロファイルを操作する際にエラーの原因となり、SWPMの処理が停止する場合があります。
そのため、SWPMを起動する前に、以下のように使用しているプロファイル以外は削除または退避して、プロファイルディレクトリからは不要なファイルが無い状態にしておくのをお勧めします。

2.SAPプロファイルパラメータの内容についての問題
SAPプロファイルパラメータは、一部のパラメータでホスト名が記載されているパラメータが存在します。
これらのパラメータは、SWPMで入力した内容については、その内容に従ってパラメータが変更されますが、一部のパラメータについては、コピー元のホスト名が記載されているパラメータでも変更されません。
特にDIR_TRANSのパラメータがエラーの原因となりやすいです。DIR_TRANSが設定されている場合、ホスト名が変更されないことにより、SWPMのSAPインスタンス起動処理のタイミングで、ディレクトリにアクセスできずに、エラーとなるという状況が多いです。

良くあるのが、上記のようにランドスケープ内で共通の移送ディレクトリを参照させるようにパラメータが定義されている環境があります。
仮想マシンのコピー後は、ネットワークまたはホスト名が違うためにアクセスできずに、エラーとなる原因にもなります。
また、アクセスできる状態でSystem Renameを実施した場合、ソースシステムの移送設定が変更されてしまう可能性があるため、SWPMの起動前にパラメータを修正しておくことをお勧めします。
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